農業 緑茶飲料開発

2014/9/2(火)

「お~いお茶」の伊藤園は緑茶飲料開発から今年で30年になるそうです。10月下旬には30年を記念した商品「プレミアム緑茶」として本格的なお茶好きにターゲットを狙い発売するようです。

今やお茶はペットボトルで持ち歩き飲みたい時に飲むのが当たり前です。研究を始めた当時は家や職場の急須で入れていた時代でしたのでかなり画期的だったのでしょう。

 

昼も夜も忙しく働く人が増えて、お茶の葉の消費が減っていくことを心配していた。開発の動機をそう振り返る。最も悩んだのは酸化だった。お茶を入れて時間がたつと主成分のカテキンが酸素に触れ、茶色になる。ふかした芋のようなにおいも出てくる。お茶の葉の種類や入れ方を1千種類も試したが、どうしても、とめられない。発想を変えた。お茶と缶のあいだにわずかに残る酸素を、窒素ガスをふきつけて追い出す。入れ立ての緑色と風味を、190ミリリットルの缶に封じ込めることができた。研究を始めてから10年近く。発売当初の名前は「缶入り煎茶」。89年に「お~いお茶」に切り替えた。かつては創業者自ら茶葉をワゴン車に積んで小売店をまわっていた「お茶屋」が、緑茶飲料という新たな市場をつくり、急成長させた。販売を国内外で増やしていくための課題は、品質のいい茶葉を安定的に確保していくことだ。

【出所】 朝日新聞DIGTAL(2014/9/1)より一部抜粋

 

研究開発から実用化までの道のりは何の産業でも一筋縄ではいかないものです。伊藤園は海外にもPRし、良い感触を受けているようです。和食ブームの波も追い風になりますよね。また耕作放棄地を耕し茶畑に変えているそうです。耕作放棄地は昨日のブログではないですが、積極的に活用すれば日本の農業が元気になり活性化されるでしょう!