2015/4/13(月)
先週末、フジテレビ ホウドウキョク(あしたのコンパス)の番組に生放送中、電話での出演をしました!突然のオファーでリハーサルなしのぶっつけ本番でコメントしました。記憶の範囲内で内容を簡潔にまとめました。
Q なぜ、今農協改革が話題になっているのか?
A 60年ぶりの改革であり、また万歳会長辞任表明の影響。先週、農協法改正案が閣議決定しました。今年の年明けの議論では農協監査権は譲らないと対立。岩盤規制の象徴でしたが、世論は改革を望むとの意見が多数。安倍政権は、成長戦略の第3の矢として「農家のための農協」にすると明確に提示。グローバル化時代もっと早く改革できたのでは?これで改革が終わったのではなく、スタートラインに立ったということです。
Q なぜ、今なのか?
A 農家の高齢化(平均年齢66歳)問題、農業に限らず担い手不足も深刻。今こそ攻めの農業に転換する必要があります。
Q なぜ、改革が必要なのか?
A 報道では農協の監督権が公認会計士監査に移行だけが話題でした。もちろん身内同士のなれあいではなく、外部の専門家により経営の透明性が高まる利点があると思います。本当は各地域農協の経営の自由度を高め農家の所得向上に尽力が重要目的。
Q 農協は必要ですか?
A 全国で約700ありますが、今後経営の合理化等で数は減少へ。また今は農家の販売支援だけでなく、地域のコミュニティの場でもあるので幅広い活動で地域に貢献。
Q これから農業に必要なことは?
A 今回は農協改革でしたが、農家自身も自立して経営力を高めていかないと生き残れない時代。また今日、日経平均株価が2万円超え15年ぶりと話題でしたが、農家の所得の現状はどうですか?TPP交渉の関税の行方がこれから話題になりますが、万歳会長には最後まで任務を全うして、強い日本農業の基礎を築いて欲しかったですね。
Q それでは、どのようにすれば解決できるのか?
A 若い人が農業にチャレンジしたくなるような魅力ある産業にすることが大事。輸入に頼ってばかりいられないし自国で食糧を賄わないと。農林水産省としても農産物の輸出に力を入れています。また日本の農産物ブランド保護化が6月から開始。若者に就農しやすく、例えば農業継続を条件に設備投資を全額補助や10年間税金フリーなど大胆な政策が必須。農業ベンチャーとか。また企業の技術を農業に応用するなど、農業の発展につながれば良いのですが。
本日はありがとうございました。
農業について熱く語る良い機会となりました。まだここでは書ききれない内容(今回見送られた准組合員や農家の声)も多々。いずれにしても、視聴者の皆様にわかりやすくお話をしました。
以前より報道関係者等からインタビューやコメントを求められることは度々。今回のように、いきなり生中継とは驚きでしたが日本の農業のためにガンバリました!
公認会計士・税理士 佐藤宏章事務所