2014/7/16(水)
本日は、チューリップの一大産地である富山県での話題です。今春からチューリップ球根農家として新規就農した元プログラマーの高畑豊仁さん(29)がIT技術を活用して畑の管理に乗り出し、熟練農業者が培ってきた栽培技術を最大限に生かした「電農化」を実現しているようです。
高畑さんは県外の大学を卒業後、砺波市内のIT企業に就職した。プログラマーとして5年余り働いたが、仕事に限界を感じて退職。同じころ、チューリップ球根などを栽培する農家の父、豊司さん(56)が体調を崩したことをきっかけに家業を継ぐことを決めた。南砺市内での研修などを経て今年4月に正式に就農した。今後、作付け計画や作業工程を順次入力し、9月までに農場をパソコンで一括管理できる状態にする。チューリップ畑だけでなく水田でもデータ入力を進める。将来的には約10人の従業員にタブレット端末を配布し、情報の共有も図る。衛星利用測位システム(GPS)を用いながら、作業の進展状況や天候、気温、日照時間などの気象状況を活動日誌としてデータ入力し、翌年以降の栽培の参考とする。県内では砺波、高岡、南砺、入善の各市町を中心に年間約2千万球を出荷し、日本一の生産量を誇る。その一方、担い手の高齢化と後継者不足が課題となっている。高畑さんは「データを管理できれば、よりよい栽培環境となるはず。デジタルを駆使し、いずれは独自品種も開発してみたい」と夢を語る。
【出所】富山新聞社ホームページ(2014/7/15)より一部抜粋
今や、チューリップ農家に限らず高齢化、後継者不足は何処でも共通の問題。このような形で最先端のIT技術と熟練農業者の現場で鍛え上げた技の融合は最強の成果が期待できるのでは。これを機に夢を持った後継者が名乗りを上げるといいですね。何事も挑戦、チャレンジ精神が活性化の起爆剤となるでしょう!
公認会計士・税理士 佐藤宏章事務所