農業 温泉熱有効活用

2014/8/5(火)

大分県由布市、高齢化が著しい地区で温泉熱と蒸気を活用した地域おこしに取り組み始めたベンチャー企業があるようです。地の利を活かした農業経営が農家の皆さんに何らかのヒントになればと思いましたので記載しておきます。

この会社は「湯布院フォレストエナジー」。地区の温泉宿で働き、源泉を所有する日野朝光さん(48)が社長だ。「高齢化率100%で、このままでは集落がなくなる」との危機感から昨年、発足させた。着目したのが地区に豊かな温泉の活用だった。それまで地区では、温泉の熱や蒸気は大量に放出されるだけだった。転機は昨年夏。大分銀行などが出資する自然エネルギー系の投資会社の誘いで、源泉からの蒸気を調べたところ、噴出量が毎時2~3トン、温度は146度もあった。小型発電所の建設を決断し、熱交換機や代替フロンを利用したユニット型バイナリー発電機を12月中旬までに整備。一般家庭約200世帯分をまかなえる105キロワット時の電力が発電できる見通しだ。全量を九州電力に売る。一方、97度ある温泉の湧出(ゆうしゅつ)量は毎時約20トンにのぼる。この温泉熱を活用した農業用ハウス3棟(のべ400平方メートル)を経済産業省の補助を得て、この春までに建設。うち1棟で生キクラゲの生産を始めた。外気が零下10度より下がる冬場でも内部は20度以上に保てるハウスでほかの作物も栽培する考えだ。
【出所】朝日新聞DIGITALより一部抜粋

身近な所に貴重な宝物が眠っていたり、転がっていたりしますね。違った目線で今一度、周りを見渡したら思いがけぬ発見があるかもしれません。膨大な自然のエネルギーを活かすことにより新たなビジネスが展開され活性化に期待が持てるでしょう!