農業 酒造好適米

2014/8/6(水)

海外で人気の日本酒「獺祭」の製造・販売の旭酒造が富士通のITと共同で日本酒の原料米の「山田錦」の生産拡大を目指すとの発表がありました。

昨年より今年にかけて、当事務所にもIT企業等から問い合わせがあり農業の導入について意見を求められました。農業とITとの連携は、以前ブログに記載した通り今後さらに加速するでしょう。

旭酒造のホームページに背景と課題の掲載がありましたので一部抜粋しておきます。

旭酒造では、「獺祭」の製造に酒造好適米として高い評価を博している「山田錦」を使用していますが、「獺祭」の販売量増加に対し、「山田錦」の生産者が限られていることから、近年、「獺祭」の必要量に合った安定的な調達ができなくなっています。加えて、「山田錦」は、倒伏しやすい、収量が安定しないなどの栽培面での難しさがあり、生産者が増えにくい状況となっています。このような課題への対策として、「山田錦」の契約栽培農家を増やすため全国各地で勉強会を開催してきた旭酒造と、2012年より「Akisai」を提供してきた富士通は、「山田錦」の生産量増加と新規生産者でも安定した栽培・収穫を実現するための取り組みを開始しました。2014年4月より富士通は旭酒造と連携のもと、「山田錦」を生産する山口県内の2生産者に「Akisai」の農業生産管理SaaSとマルチセンシングネットワークを導入しました。
【出所】旭酒造ホームページより

大体は、商品をうまく販売できないため企業の存続が問題になりますが、原料が十分に調達出来ないといった場合も同様ですね。今後、日本では少子高齢化が進み、海外に販路を拡大する商品が増加することでしょう。これは農業に限ったことではないですが。

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