2016/11/30(水)
昨日は、農林水産業・地域の活力創造本部が開催。
農業競争力強化プログラム(PG)が決定。
安倍総理は会合で、生産資材価格を国際水準まで引き下げや全農に対して新たな組織に生まれ変わるつもりで、数値目標を含め年次計画を立て抜本的な改革を断行していただきたいと。また50年ぶりの改革である酪農家の出荷先を自由に選択できる仕組みについても述べていました(2016/11/29首相官邸HPより)。
先日の規制改革推進会議の意見も含まれているのでまとめておきます!
規制改革推進会議
農協改革に関する意見
(1)生産資材
生産資材価格を国際水準まで引き下げるよう全農の購買事業の見直し。
関係業界の再編を含め全農の生産資材関連事業の在り方を検討。
(2)農産物販売
全農は、農業者のために自らリスクを取って農産物販売を真剣に取り組む。
日本の魅力ある農産物を世界に発信する輸出支援体制の確立。
(3)全農の自己改革と政府によるフォローアップ
全農は役職員の意識改革など組織体制の整備等を行うべき。
全農は年次計画や数値目標を公表し、政府は進捗状況を定期的にフォローアップ。
牛乳・乳製品の生産・流通等の改革に関する意見
(1)生産者が自ら自由に出荷先等を選べる制度への改革
農業者は、農協を含め販売先・委託先を自由に選択できるのが原則。
組合員に農協利用を強制してはならない。
(2)加工原料乳生産者補給金制度の改革
補給金の交付対象は指定生乳生産者団体に委託販売する生産者に限定しない。
補給金交付条件は年間の販売計画・実績を国に報告。条件不利地域の対応も考慮。
(3)販売を行う農協等と乳業メーカーとの乳価交渉の改革
農協等は中間流通・物流コスト削減を進め、生産者所得向上に対応すべき。
乳業メーカーは、適正価格で安定的な生乳取引できるよう配慮すべき。
(4)酪農関連産業の構造改革
乱立する乳業メーカーの工場稼働率を高め、我が国乳業全体の生産性を向上へ。
飲用牛乳・乳製品価格の安定を図るため公正取引委員会は監視を行う。
(5)国家貿易の運営方式の改革
乳製品の国家貿易は、国内需要の変化に対して情報収集等、国は適切に運営する。
国家貿易で輸入したバター等乳製品は、売渡時に最終消費までの流通の確認を徹底。
(6)酪農家の「働き方改革」
生産者は、毎日毎晩の搾乳など過酷な労働条件にある。
国は、搾乳ロボットなど労働条件を大きく改善できるように支援すべき。
(7)販売者、消費者の「応援」
店頭にある牛乳・乳製品は酪農家の地道な努力による。
消費者の理解と感謝が日本の酪農業の更なる発展を支える力となる。
まとめ
練りに練られた改革も実行されてこそ輝きと発展をもたらすもの、
絵に描いた餅とならぬよう期待を寄せたい!
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