2017/10/17(火)
新米の美味しい季節になりました。
先週末、農林水産省が発表したおコメの相対取引価格が話題に。
日本経済新聞(2017/10/14)より一部抜粋しておきます。
相対取引価格とは?
JAグループを含む集荷業者からコメ卸に出荷する価格を集計、加重平均して算出。
1万5526円
9月時点で全銘柄の平均価格は60キロあたり税込み1万5526円。16年産の出回り当初に比べて8%高い。
銘柄による価格上昇率
特に外食や中食が使う、相対的に価格の低い銘柄で価格上昇が目立った。
【出所】日本経済新聞
取引価格上昇
流通業者からは「消費の落ち込みが心配」との声が出ている。これまで外食チェーンや弁当販売といった中食が低価格米の主要な購入先だった。「せっかくコメを使いたくても、麺類などに置き換える動きが出かねない」との懸念が出ている。
価格上昇はなぜ?
夏の長雨の影響で稲の生育遅れが響いたほか、政府の減反政策によって主食用米の転作が進み、供給が減っている。
まとめ
以前からブログに記載済、補助金の手当が厚い飼料用米(家畜のエサ)移行による影響。低価格帯の業務用米が不足で上記のように外食産業においておコメの取引が減らなければいいですが。コンビニなど新作おにぎりが人気のようにアイデア次第でおコメの需要は十分見込めるはず。ところが業者間での取引価格高騰となれば、どうなるか?おコメ消費の減少に拍車をかけているのは、少子高齢化だけではなさそうです。
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独り言
おコメの価格上昇で外食産業だけでなく、家庭での消費までもが減らなければいいと。今回の価格上昇は農家の収入増に直結するのか?農家の大規模化でコスト削減よりも補助金頼りのような感が。農家の高齢化が一番の影響か。おコメの輸出政策も始まったばかり。次世代農業経営者の方は、自立した「経営」を意識してほしいと望むところ。
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