農業 栗殻からキノコ栽培

2015/2/10(火)

本日は、栗の殻(皮)から「菌床」をつくりキノコの収穫に成功した岐阜県恵那市の県立恵那農業高校生の話題です。その活用法の研究成果とは。

 

栗きんとんが名物の恵那・中津川両市の和菓子店からは、秋~冬の製造期間中に500トン以上の栗殻が出るという。殻と米ぬかを混ぜて培地をつくり、それを瓶に詰めて釜で高圧蒸気殺菌。その後、ヒラタケやエリンギの種菌を打ち込み、暗所で培養。発芽後に明るい所に移して育てるなどの行程を経て、収穫に成功した。米ぬかの配合割合もいろいろ試した。その結果、栗殻に対して10%が最も有効で、菌床に少量の栄養剤を入れると良く育つことも分かった。瓶ごとの培地からは複数回、収穫できたという。

【出所】朝日新聞DIGITAL (2015/2/8)より一部抜粋


次の課題は、品質の良いキノコを常時栽培できるようにレベルアップ。栽培キットを考案し小中学生への環境教育に結びつけたいそうです。廃棄物を有効活用し農産物を生み出す柔軟な発想と研究。意欲的に取り組む姿勢にエールを送りたいですね。次世代の農業を牽引してゆく若い力を大いに期待!