農業 コメの生産目標削減

2014/12/1(月)

今日から師走です。今、新米の取引価格の下落がコメ農家にとっては大きな打撃となっています。先週末、農林水産省で開かれた審議会で来年のコメの生産目標を今年より14万トン少ない751万トンとする方針を決めたようです。また、西川農林水産大臣の会見で、コメの価格は需要と供給のバランスで決まる、余るものを作っても仕方がないので、需要に応じて作っていただくとのような話をしていたようです。

コメの生産は増加、コメの消費は減少。だから在庫だけが増えていく。何とかコメの消費を増やす仕組みを考えない限り、今後もコメの取引価格の上昇は期待できないでしょう。理想は自分の生産したものを自分でブランド化し販売することに尽きます。現に生産だけでなく、加工、商品化(6次産業化)している農家が増えてきていますから。

そして成功している農家は徹底的な差別化を図り、付加価値の高い商品を提供しています。常にクオリティの高い物を求めている消費者はたくさんいるという事を考えニーズにマッチしたものを生みだすことが重要でしょう。

また米価変動の影響を受けた稲作を営む農業者等を対象に、日本政策金融公庫において、農林漁業セーフティネット資金の貸付当初1年間を実質無利子とする特例制度が措置され、融資の取り扱いを開始したそうです。資金等の問題で検討されている方はご参考に。