2017/6/7(水)
ブログのタイトルが話題に。
日本経済新聞(2017/6/2)より一部抜粋しておきます。
売上190億円
ピークの1990年代に約190億円あった売り上げが、3分の1にまで減っていたカール。
販売不振の理由
「ポテトチップスなど競合する菓子に顧客を奪われたため」と説明する。
菓子市場
スナックやチョコレートなどの菓子市場は10~20代の若者が支える。若者からそっぽを向かれたことが大きい。
SNS
カールのテレビCMを2014年に事実上終了する一方で、ツイッターといった若者の利用が多いSNSでの宣伝をしてこなかった。
コンビニの台頭
カールが発売された68年当時、菓子の主な販売先はスーパーだった。だが現在はメーカーへのコンビニエンスストアの立場が強まり、「コンビニで販売されるか否かが商品の寿命を決める」。
売れ筋商品
コンビニではシェアトップや2位の売れ筋商品を優先的に販売する。シェアを落とし続けたカールは「気がつくとコンビニの店頭から消えていった」。
プライベートブランドの出現
コンビニやスーパーでは、小売り側が自前で展開するプライベートブランド(PB)の存在感が高まっている。食品メーカーのブランド品は肩身が狭くなるばかりだ。
差異化
最近は菓子も機能性を競い合うが、味などの中身で競合との差異化は難しい。いかにしてブランド価値を磨き続けられるかが、長寿ブランドの生き残りを分ける。
さらに詳しく!明治HPを参考に公認会計士 佐藤がまとめておきます。
明治ホールディングス(株)2017年3月期の決算短信
当期売上高は1兆2,424億80百万円(前期比1.5%増)。
カール販売不振の影響は他の品目で補われています。
販売商品はカールだけでない
明治は食品だけでなく医薬品も事業展開しているのが特徴。
食品セグメントは菓子事業、ヨーグルトなどの発酵デイリー事業、チーズなどの加工食品事業、栄養事業など豊富。健康価値を高める商品がキーワードに。
国内シェア
明治の調査によると、ヨーグルト43.7%(1位)、牛乳23.6%(1位)、ナチュラルチーズ11.2%(3位)、アイスクリーム9.8%(5位)、チョコレート24.7%(1位)、グミ27.6%(1位)、流動食31.4%(1位)、スポーツプロテイン52.3%(1位)とのこと。
この中に皆さんが購入している商品があるのでは!
まとめ
カールだけに依存せず、勝負できる商品が豊富なことが企業を支えて成長していることがわかります。上記国内シェアにある商品は市場環境や顧客ニーズの変化に対応。また次期予想売上高は当期実績1.5%増とのこと。
さらなる選択と集中でコア商品カテゴリーのシェア拡大が進むのでしょう!
独り言
ウカールって受験時代にあったような?今は、キットカットに様変わり(笑)
今回カールを事例に。企業もそうですが伝統だけで事業が継続可能な甘い時代でなし。農業においても今迄に無いもの(新しいもの)を生み出すような環境変化に対応した経営的感覚が必要に!
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