2016年度 水産白書

2017/6/6(火)

 

農林水産業の農業白書、林業白書については先の当ブログに記載済。

そして本日、水産白書を公認会計士 佐藤が公表資料を基にわかりやすくまとめ。

世界の水産物需要

世界の1人当たりの食用魚介類消費量は、過去50年で約2倍に。特に中国等の新興国での伸びが顕著。世界人口は今後も増加、水産物需要の増大は続くのでより漁業管理が大事になりますね。

外国漁船の増加

我が国EEZに隣接する公海で、サンマ、サバ類等を対象とした外国漁船の操業が急増。中国漁船とみられる国際ルールに反する漁船も確認。東シナ海及び日本海でも外国漁船の操業が拡大。資源への影響が懸念とのこと。

漁業就業者

漁業就業者数は減少傾向で2016年は16万20人。新規就業者数(2015年)1,915人。

水産物輸入の動向(2016年)

輸入金額は1兆5,979億円。中国、米国、チリ、ロシアが輸入金額上位国。

エビ、マグロ、カジキ類、サケ・マス類等が輸入金額上位品目。

スーパーの売場視察でも輸入品の多さがわかります。

水産物輸出の動向(2016年)

輸出金額は2,640億円。香港、中国、米国が輸出金額上位国。

ホタテガイ、真珠等が輸出金額上位品目。

2016年農林水産物総輸出額に占める割合が35.2%と今後も期待大。

水産物の流通・加工の動向

米国やEU等に水産物を輸出する際、HACCPシステムの導入が必要。

かつお節をEUに輸出のためHACCP取得も話題になっていましたね。

まとめ

農林水産大臣も話されていましたが、世界の水産資源の漁獲高が30年間で倍、日本は2分の1。高齢化と従事者数減からいかに若者が参入して強い水産業にできるか。ノルウェーのように水産資源を輸出競争力のメインとしている国のように。

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独り言

限りある資源を有効に!枯渇してからでは時すでに遅し。農業と同様に高齢化、担い手問題も深刻。早急な打開策を。

 

参考 地理的表示保護制度(知的財産保護)

水産物として「下関ふく」、「十三湖産大和しじみ」が登録。

告知

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