農業 TPP衆院採決行方

2016/10/31(月)

 

臨時国会も中盤に差し掛かり、TPP衆院採決は今週になるのでしょうか?

臨時国会が始まる前にSBS米の不透明取引が浮上し、連日のように審議。

 

現在SBS輸入枠マックス10万トン輸入可。国産のおコメ価格が低い年度はSBS米の輸入量は減少(昨年2.9万トン)。主食用の輸入米の量は国内全体のおよそ1%と少量に。TPP発効から13年目以降は米国7万トン、豪州0.84万トンが無関税のおコメ輸入枠新設。

 

TPPは幅広い協定、SBS米の調整金から食の安全へと移り、次なる展開は?

 

昨年の10月にTPP大筋合意から年明け2月にTPP署名式。

TPP大筋合意まで交渉してきた甘利前TPP担当相が説明できれば、もつれずに!?

参考 農水省の資料を基に作成

Q 国会決議違反(日本農業への影響)になりませんか?

 

A 農林水産分野では、国会決議を後ろ盾にして、ぎりぎりの交渉を行った結果、いわゆる重要5品目(米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物)を中心にして、関税撤廃の例外に加え、国家貿易制度の維持、関税割当てやセーフガード、関税削減期間の長期化などの措置が確保できました。

 

農林水産品では2594品目のうち2135品目で関税撤廃、関税撤廃率は約82%。うち農産物重要5項目では594品目のうち170品目で関税撤廃、関税撤廃率は約29%。2016/2/29 農林水産省の公表資料の修正により当ブログも変更しました。

 

TPPで影響が大きい農林水産物については、生産額の減少約1,300億円~2,100億円。

 

Q 食の安全は大丈夫ですか?

 

A TPP協定により、残留農薬・食品添加物の基準、遺伝子組換え食品等の安全性審査や表示を含め、日本の食の安全・安心に関する制度変更は行われません。

 

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