農業 カイコのゲノム開発

2014/8/29(金)

本日は、養蚕の話題です。切れにくいクモ糸の成分を含む絹糸をカイコに作らせることに成功したと、独立行政法人農業生物資源研究所(つくば市)が発表したようです。

「切れにくさ」は通常の絹糸の1・5倍で、衣料品のほか、手術用糸や防護服などへの応用が期待できるそうです。

 

クモ糸は通常の絹糸と比べて強くて伸びる性質を持ち、織物の材料として期待が高かった。ただし、クモは縄張り意識が強く、共食いするため大量飼育ができない。その代わり、実験用品種のカイコや微生物を使ってクモ糸成分やこの成分を含む絹糸を作る研究がなされたが、切れやすいなどの理由で機械加工に適さなかった。強力な縦糸を持つオニグモに着目。縦糸を作るオニグモの遺伝子の一部を、カイコのゲノム(全遺伝情報)に導入する技術を開発した。遺伝子組み換えカイコが作った絹糸は最大0・6%のクモ糸成分を含んでいた。通常の絹糸より切れにくい上、絹糸と同じ機械加工が可能で、実際にベストやスカーフを制作できたという。
【出所】YOMIURI ONLINE(2014/8/28)より一部抜粋

 

クモ糸成分をプラスで絹糸強化とは画期的ですね。含有量を多くすればさらに強化されるとのことで利用範囲が拡大されるでしょう!