ゼンショHDすき家 値上げ

2017/11/29(水)

 

本日は、いい肉の日に因みゼンショーホールディングスのブログタイトルが話題に。

特別サービスではなく、本日から一部メニュー値上げとの発表。

日本経済新聞(2017/11/17)より一部抜粋しておきます。

背景

主力の牛丼店の不振、新たな成長の柱として強化していた小売事業での食中毒事件という2つの課題が重くのしかかる。

O157

16年に買収した食品スーパーマーケットのフレッシュコーポレーションでは9月、系列惣菜店「でりしゃす」の全17店を閉店した。商品を食べた人が腸管出血性大腸菌O157に感染し、集団食中毒が起きたためだ。

 

感染経路はまだ解明されていない。ただ対応に人員やコストを費やすことになった。

安全管理

肝心の本業強化や慣れない分野での安全管理に力を注げなかった面は否めない。

客数

主力の牛丼店「すき家」は10月まで5カ月連続で客数が前年実績を下回った。

多角化

競争が激しい牛丼事業への依存度を低めるために進めた多角化に一因がありそうだ。

 

【出所】日本経済新聞

まとめ

多角化を農業に置きかえて考えてみると、例えば秋田県のおコメ農家を取り上げると上図の松屋フーズのような経営が多かったものの、米価下落や補助金など外部の経営環境の変化に対応で、上図の吉野家HDのように複合経営でおコメを軸に野菜などの経営が多いのが現状。

 

自分のお客様の大規模農家でも単一作物だけで経営されている方は少なくなりました。といって上図のゼンショHDのように核となる事業割合を低めることはありません。核となる事業を軸として複合経営(多角化)しているということです。

 

独り言

業績がいい企業でも、一つの事象で事業が突然傾くことがあります。今回は多角化が裏目に出たとの記事で学ぶところもあり。

 

農業経営者の皆さんは上図のどのパターンに当てはまりますか?

 

メニュー値上げは、低価格帯の業務用米が入手しづらくなってきている点や輸入牛肉の調達コスト上昇、人手不足の人件費高騰などが原因。売れ筋の並盛は、価格据え置きで客離れをつなぎ止める苦肉の策か!?

 

外食業界を取巻く環境は、より一層厳しくなりそうですね。

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