完全養殖マグロ輸出

マグロ漁獲枠はいつも国際会議で問題になっています。

天然の水産資源に頼らない「完全養殖マグロ」の輸出が話題に。

日本経済新聞(2018/9/14)より一部抜粋しておきます。

完全養殖とは

人工ふ化させたマグロを親魚に育て、その親魚が産んだ受精卵を成魚に育てることを指す。近畿大学が2002年に世界で初めて成功させ、04年に販売を開始。その後、マルハニチロや日本水産なども参入した。

通常のマグロ養殖

天然の幼魚を捕獲していけすで育てる方法だ。なかでも最高級品とされるクロマグロは、国内供給量の約3割を養殖が支えている。ただ資源の枯渇は幼魚も同じで、国内では養殖施設の規模をこれ以上拡大することが制限されている。そこで完全養殖に国内外から関心が集まる。

 

 

【出所】日本経済新聞

マルハニチロ

17年度、約300㌧の完全養殖マグロを出荷し、9億円を売り上げた。卵のふ化から稚魚に育つ生存率が向上し、18年度の事業黒字化が視野に入ったため輸出を始める。「欧州では日本食ブームが追い風となる」

まとめ

クロマグロは天然資源の枯渇が懸念、絶滅危惧種に指定されるなど日本国内でも漁獲規制強化。世界的に天然資源の保護に対する関心が高まるなか持続可能なマグロの完全養殖が注目。マグロと資源保護は、難しい問題。何でもそうですが資源の枯渇だけは避けるよう配慮が重要。

独り言

安定供給できるところまできているのには驚き。完全養殖もいいですが、資源管理も重要。普段何気なく食べているマグロ、限りある資源ということと養殖の技術開発に思いを馳せていただきたいものです。また特許権等の知的財産管理も大事に。日本の水産業だけでなく、和食ブームを追い風に日本農業の一次産業も活性化されればいいですね!

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