8月31日は野菜の日ということで農業経営の視点でまとめておきます。
以下、農水省、財務省の資料を参考に公認会計士 佐藤作成(2018/8/26)。
タキイ種苗の調査
一番人気の野菜は「トマト」!大人は10年連続、子どもは7年連続の1位!とのことです。当事務所のお客さんがトマト栽培多いのに納得。またセミナーなどでも各地でトマト農家多いですね(笑)
野菜の産出額(平成28年度)2兆5,567億円
畜産 3兆1,628億円
コメ 1兆6,549億円
果実 8,333億円
花き 3,529億円
野菜の産出額は、農業産出額全体の約3割を占めています。畜産の次に大きい産出額。
野菜の需給構造
平成27年14,798千トン(内訳:国産品11,856千トン、輸入品2,942千トン)。
国産品約8割(主品目キャベツ、だいこん、たまねぎなど)、輸入品約2割(加工品含む)。
中国約50%、米国約20%、NZ約5%の3カ国で輸入量全体を占めています。
さらに生鮮野菜の品目別輸入割合(平成29年)は、たまねぎ34%、かぼちゃ11%、にんじん10%、ねぎ7%、ごぼう6%、その他32%。
経営
包装荷造・運搬等料金
農用自動車・農機具・建物
農薬・肥料、種苗・苗木
雇用労賃、光熱費などコストがかかります。
農業競争力強化支援法の施行により、農薬や肥料など資材価格引き下げへ。流通経費の占める割合が大きくなってきています。
当事務所のお客様もそうですが野菜は稲作のコンバインと違い機械化が遅れています。繁忙期の収穫・出荷などはパートでなされています。低価格のロボット普及に期待。
最近は植物工場や自動化が注目されていますが、企業を中心に活用しているのが現実。
まとめ
家計消費用の国産割合は約100%ですが、加工・業務用は約70%。TPP11発効で外食産業などはコスト削減を考えて輸入品の利用が予想されます。最終的には消費者の皆さんの選択肢に日本の農業の行く末がかかっている!
最近は天候不順で野菜価格が高値で推移していますが、海外に頼らない国内生産をどの程度強化できるか今後の課題。産地リレーによる野菜の安定供給が難しく。
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