農業 TPP交渉論点整理4

2015/7/30(木)

TPP交渉も最後の閣僚会合が開催され協議にかなりの進展が。今週に入り、ワインの関税の取り扱いが話題に。本日は、ブログのタイトルでまとめておきます。

おコメ
主食用のコメをアメリカ側は17万5千トンの輸入枠を要求。日本の聖域とされるおコメ。稲作農家の現状は、おコメの消費が低迷→在庫増→飼料用米にシフト→おコメがだぶついている上に輸入枠検討→対策急務→昨年おコメ価格下落→逼迫状態→農家の所得向上はどこへ。一定数量の輸入義務は回避できずか。アメリカとオーストラリアの輸入枠、今後の焦点として何万トンで決着か。

乳製品
ニュージーランドは乳製品を日本だけでなく、参加国に輸入拡大を図るよう動いているのでどの程度の輸入量になるのか。こちらは、日本国内の酪農家の減少から最近のバター不足でわかるよう、乳製品輸入量の増加は避けられないのでしょうか。アメリカ、オーストラリアを含めて、低関税の輸入枠の設定で調整か。

牛肉
38.5%の関税を15年かけて9%で決着か。後はセーフガードに移行。最近は輸出も増加傾向(平成26年約81.7億円)であるものの、エサ代(飼料)の高騰、後継者不足で、離農する農家も。皆さんもご存知のように、国内産との価格差が大。テレビでも発言したように、29年4月に消費税10%、飲食物に軽減税率検討も消費に価格は重要。

豚肉
1キログラム482円の関税を10年かけて50円で決着か。牛肉と同様セーフガードが今後の焦点となりそうです。

ワイン
15%か、125円/リットルの関税を7年かけて撤廃へ。

まとめ
以前、テレビで話したように消費者にはメリット大ですが生産者には打撃。ブログに記載通り、生産者はいかに海外との差別化を図りブランド化できるか。日本の農産物の品質は世界一ですから!

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日本初の農業に特化した専門家
公認会計士・税理士   佐藤宏章