2016/6/30(木)
英国のEU離脱は世界経済に大きな打撃を与えています。
株式市場もリーマンショックの下落までいかないものの。
そんな中、森永乳業の株価が24年ぶり高値で話題に!
買い手掛かりはヨーグルトの販売好調と円高によるコスト軽減期待。英国のEU離脱決定で株式市場の先行き不透明感が強まり、買い安心感のある銘柄として人気になった。
2017年3月期は経常利益が前期比14%増の170億円となる見通し。濃密な味わいが特徴の「濃密ギリシャヨーグルトパルテノ」などの売れ行きがよく、ヨーグルトは2%増収の見込み。円高が進めば原料となる乳製品の輸入コストが下がるとの思惑も市場には出ている。
消費者の健康意識の高まりで、ヨーグルト市場の拡大は続いている。明治ホールディングス、雪印メグミルクなど他の乳牛大手も年初来高値近辺にある。
いちよしアセットマネジメントの執行役員は「円高局面で食品株は買われやすい傾向がある」と指摘。 【出所】日本経済新聞(2016/6/29)より一部抜粋 |
健康志向の高まりで、ヨーグルト市場が拡大。当ブログにも記載済、健康効果や機能がわかりやすく表示されている「機能性表示食品制度」が昨年4月スタート。
大手乳業メーカーは商品化で利益を上げていますが、肝心な酪農家の現状は?
指定団体制度で生乳取引の規制改革も今秋まで議論先延ばしに。補助金の仕組みの透明性が問題。最終的には酪農家の所得向上への仕組み作りが重要。
昨今のバター不足やTPPで乳製品の市場開放など営農環境は厳しさを増すばかり。企業がいくら業績を上げても、酪農家の皆さんへの恩恵は?秋の改革が良き方向へと願うのみ。
参考:酪農家の戸数 1963年約42万戸、2014年約1万8000戸。
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