農業 コメの需要創出

2014/10/23(木)

新米の美味しい季節到来ですね。マスコミでも毎日のようにコメに関する話題が取り上げられています。そこで、本日は以前からブログに記載していますようにコメの価格下落問題の中で、海外のマーケットに新たな活路を見出して本腰いれる農家の取り組みの記事です。

 

16億人の巨大市場を抱えるイスラム圏への進出を狙う農家が秋田県にいる。昨年8月、イスラム教の戒律に即したハラル認証を取得。農場の周辺に養豚場がなく肥料にも豚の排せつ物を使わない。農機具に動物性由来の油を使わないことで認証の条件をクリアした。 狙うのはマレーシアだ。昨年はマレーシアからの観光客が多い台湾に300~500キログラムのコメを輸出。反応は上々で、今年も12月に台湾へ輸出する。マレーシアに直接輸出する場合、さらに厳密な対応が求められる。農林水産省の統計によると、コメの8月末の民間在庫は全国で103万トン。東北6県はその3分の1に相当する34万トンを占める。需要を新たに創り出すことが求められている。今年は東北産の多くのコメが海を渡る。コメ卸と現地の和食レストランに売り込む。売り先を海外に広げたいとの思いは全国の農業関係者に共通する。ただ13年の日本のコメ輸出額は10億円と緒についたばかり。アジアの富裕層に一定の人気はあるが、輸送コストが高くつき浸透しきれていない。

【出所】日本経済新聞 電子版(2014/10/22)より一部抜粋

 

コメの消費よりも供給が多いと価格は下落しますよね。当たり前ですが。コメを海外に輸出まで考えないといけないのかと思われた農家も多いと思います。

以前から当ブログに農業経営のヒントとして記載してきていますが医福食農連携でもお話しましたが、これからは高齢化がますます加速しますのでご飯を炊飯器で炊くばかりではなく、レトルトパックのご飯や介護食などに加工したり一昨日に記載の通り、農業は発想次第で無限の可能性を秘めています。

何を言いたいかと言うと資本の有する農家だけが輸出できるのではなく6次産業化のようにアイデアがあれば輸出しなくとも販路は拓けるはず。付加価値のない農業経営に未来はありません。ただ生産するのではなく自分なりの付加価値をつけて販路拡大してゆくことが重要でしょう!