農業 防虫ネット

2014/7/23(水)

ついに昨日、関東甲信地方が梅雨明けと発表されました。これからは厳しい暑さが続き、熱中症には要注意ですね。農家の皆さま、農作物も大事ですが体調管理が第一です。

本日は、岐阜県農業技術センターが化学農薬に頼らない「キュウリ黄化えそ病」の予防技術の普及をすすめている話題です。農業経営において何らかのヒントになればと思います。

害虫で広がるこの病気を防ぐ工夫の一つが赤色の防虫ネット。赤色が見えないとされる虫の盲点を突いた方法で、効果を上げ始めているようです。えそ病はキュウリが特定のウィルスに感染すると発病し、株が枯れて収穫量が減る。県内では2008年に初めて確認された。11年には、冬春キュウリの県内主要産地である西濃地域の全生産農家で発病した。ウィルスは「ミナミキイロアザミウマ」という害虫が運ぶ。農業ハウスへの侵入を防ぎ、ハウス内で増やさないことが対策の柱だが、体長がわずか1.2ミリで隙間から侵入し、農薬への耐性もついているという。同センターは、神奈川県農業試験場の先行事例を基に侵入予防策を研究。この虫は赤色が見えないとされ、侵入を防ぐには赤色の防虫ネットを張ることが効果的と突き止めた。既に海津市の冬春キュウリの生産農家37戸のうち15戸が赤色ネットを導入。県も本年度から設置費用に補助金を出している。同センターは「キュウリ黄化えそ病」は全国の産地の課題。研究を進め、さらに効果的な予防策を開発、普及したい」と話している。
【出所】岐阜新聞Web(2014/7/21)より一部抜粋

無農薬で害虫予防というコンセプトが素晴らしいですね。防御ネットの色については、ゴミ置き場のカラス対策などでよく検討されていますが。何事も研究の余地は限りなくあり、改めて周囲を見渡せば意外と身近な所に新たな発見があるかもしれません!