2018年11月20日
ブログのタイトルが話題に。
公認会計士 佐藤がわかりやすくまとめておきます。
問題の背景
実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載。金融商品取引法違反。代表取締役会長カルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたりおこなっていたようです。
なぜ判明?
内部通報を受けて内部調査で判明したようです。
企業統治上の問題点
カルロス・ゴーンについては、会社の資金を私的に支出するなど複数の重大な不正行為があったようです。また代表取締役グレッグ・ケリーも深く関与していることも判明。
公認会計士の視点
有価証券報告書のカルロス・ゴーンの報酬額を確認してみると2015年4月1日~2016年3月31日は1,071百万円、2017年4月1日~2018年3月31日では735百万円と公表されています。報道では有価証券報告書5年間で約50億円過少計上されているとのこと。
不正会計
これから解明されますが、それにしても、あまりにもずさんの一言に尽きます。日産自動車社員の皆さんの憤りは当然。会社の資金を私的に流用しているとは。
公認会計士監査にも影響へ
東芝もそうでしたが上場企業だから安全なんてありません。日産自動車の監査は新日本有限責任監査法人が担当していますが、どうなるのか?優秀な公認会計士が揃っているはずなのになぜ(笑)
情報の正確さ
監査がおこなわれた情報は正確さが重要です。
独り言
自分は監査法人から独立して業務をしていますが、独立する前に監査していた上場会社はこのような問題はなくクライアントに恵まれていました。本当に今は感謝しかないですね。先日公認会計士試験の合格発表があったばかりです。監査の倫理観が重要です。忘れたころにこのような不正問題が起こるのは残念。
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