2016/9/20(火)
先週は、毎日新聞一面に掲載記事、ブログのタイトルが話題に。山本農林水産大臣も現在、調査や確認を進めているとのこと。
おコメ16年産価格は、飼料用米への転作が進んだことや、自然災害の影響もあり高値。今回の輸入米価格の衝撃は、稲作農家にも影響の懸念。
生産者にとって高値で手取りが増えるとはいえ、おコメの消費が毎年8万トン程度減少、飼料用米の補助金制度もいつまで続くのか。2年後には減反政策廃止。輸出体制も始まったばかりでおコメを取り巻く環境の厳しさは増す一方。
外食産業ではコスト意識が高く、輸入米に傾倒していくのでしょうか?
安すぎる外国産米が輸入されないよう国の管理下で行われている「売買同時入札」(SBS)を巡り、業者間で輸入価格を実際より高く見せかける取引が横行していたことが内部資料などで分かった。農水省は外部からの指摘を放置していた。
SBSにはコメを輸入する商社と卸業者がペアを組んで参加、国は輸入米の平均価格を公表している。現在のSBSの輸入枠の上限は年間10万トンだが、TPPが発効すれば最大計7万8400トンの枠を新設することが決まっている。安値の輸入米流入により、国産米に対する価格下落圧力がさらに高まる可能性がある。
総合商社兼松が輸入米を1キロ約145円で国に売り、国は1キロ約194円で卸業者に売る。兼松は利益分を含め105円前後で輸入米を調達し、国から支払われる代金との差額約40円を「調整金」として卸業者に渡した。卸業者は公表価格より調整金分だけ安い154円前後で輸入米を入手した。 【出所】毎日新聞(2016/9/14)より一部抜粋 |
民間企業なら商慣習として考えられなくもないが、国の管理下でのSBSでは調整金は不自然。輸入米価格が安くならないように商社と卸業者が調整金という名目で価格操作?農水省はどこまで事実関係を把握していたのか疑問。
日本のおコメの自給が100%に近いのだから国産を有効に活用してほしい・・・。
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