2017/5/15(月)
農業競争力強化支援法が先週末成立が話題に。当ブログに記載済、昨年11月末にまとめた農業競争力強化プログラムが背景に。公認会計士佐藤が簡潔に解説しておきます。
農家の所得向上へ
生産資材の肥料や飼料を一円でも安く仕入れ、流通分野で農産物を一円でも高く買ってもらう農家の皆さんの努力を後押しする農業版の「競争力強化法」が成立!事業再編、事業参入が促進され農業活性化に期待!
目的
我が国の農業が将来にわたって持続的に発展していくためには、経済社会情勢の変化に対応してその構造改革を推進することと併せて、良質かつ低廉な農業資材の供給及び農産物流通等の合理化の実現を図ることが重要。
良質かつ低廉な農業資材の供給
①農業資材事業に係る事業環境の整備
農業資材に係る規制の見直しや開発の促進など。
②農業資材事業に係る事業再編又は事業参入の促進
業界再編を促すため税制面だけでなく金融面でも支援へ(以下の農産物流通等含む)。
③農業資材の調達等に必要な情報の入手の円滑化
取引条件等の見える化(以下の農産物流通等含む)。
農産物流通等の合理化
①農産物流通等事業に係る事業環境の整備
農産物流通等に係る規制・規格の見直し、ICT等活用促進。
②農産物の直接販売の促進
当事務所では6次産業化など指導してますが、消費者を意識してファンを増やす。
③農産物の品質等についての適切な評価
農産物はグローバルGAP 、食品はHACCPの国際認証の取得など。
施行期日
公布の日から起算して三月を超えない範囲内において政令で定める日から施行。
参考 農業競争力強化プログラム
1生産者の所得向上につながる生産資材価格形成の仕組みの見直し
生産コスト韓国比較で肥料約2倍、農薬約3倍高、地域価格差。銘柄数を絞込み解消へ。
2生産者が有利な条件で安定取引を行える流通・加工の業界構造確立
農業者自身、自ら生産した農産物の強みを生かし高く販売する努力。
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独り言
農業競争力強化支援法の条文にもありましたが、国が農業者による農業の競争力強化の取組を支援、あとは農業者がいかに次世代に引き継げる農業経営を確立できるか!農業就業人口減少、高齢化と課題山積み、改革はスピード感を持って!
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