農業所得 果樹農家

2013/12/28(土)

和歌山県果樹農家の2012年の農業所得が、農家の高齢化による雇用時間増加、農業薬剤の価格上昇の経費増加により1経営当たり191万4千円になり前年より16万7千円減少したそうです。

県内果樹農家の農業所得は近畿平均の200万2千円、全国平均197万7千円を下回った。粗収益は565万3千円で前年比4万8千円(0.9%)増えた。内訳では温州ミカンが前年比3万8千円(1.4%)多い278万2千円で、近畿平均の227万8千円、全国平均の95万5千円を上回った。ハッサク、夏ミカンなどの「その他かんきつ」は37万9千円で10.2%(3万5千円)増となった。一方で、経費は373万9千円で、6.1%(21万5千円)増加した。特に雇用労賃は36万7千円で、24.4%(7万2千円)の大幅増となった。農家の高齢化により、作業者を雇用する時間数が増えたとみられる。農家家族だけの平均労働時間は2390時間で、前年より74時間減っていることからも推測できるという。労賃単価も上昇した。農業薬剤の費用も20.4%(8万3千円)増え、48万9千円になった。価格の上昇や使用量の増加が要因という。年間農業所得を規模別でみると、果樹面積3ヘクタール以上の経営体で907万3千円、2~3ヘクタールで629万6千円、1~2ヘクタールで273万2千円、1ヘクタール未満で43万9千円となった。
【出所】紀伊民報(2012/12/27)より抜粋

ちなみに、和歌山県の2012年産温州ミカン収穫量は全国1位で、9年連続とのことです。気象状況など栽培環境に収穫量が大きく左右され生産者の方のご苦労は多大なことと思います。

農家の高齢化も全国的な問題となっていますね。果樹農家を守る若い担い手、後継者を育成することを考える必要があるでしょう。

農家の確定申告の準備が、すでに始まっています。年が明けると忙しくなりますね。

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