2014/10/30(木)
海藻のアオサを肥料としての活用が長崎県南島原市で話題になっているようです。
島原半島などでは近年、アオサの大量発生が問題化している。海底でヘドロ化して水質を悪化させ、アサリを死滅させるなど、漁業に悪影響が出ているほか、アオサが漁網に引っかかり、損傷することもあるという。海岸に打ち上げられ、悪臭や景観を悪化させる原因にもなっている。県によると、大量発生の原因はよくわからないという。肥料作りに取り組んでいるのは、南島原市深江町の深江町漁協の漁師や地域住民らでつくる「深江ブループロジェクト」。漁協では年に4~5回ほど、海岸に打ち上げられた1トン余りのアオサを回収し、乾燥させて焼却場で処分してきた。大量発生しているのは、食用には向かないアナアオサという種類だ。深江地区は、かつて半農半漁の地域だった。お年寄りから、「昔はアオサを畑の肥料に使っていた」という話を耳にした。専門家から肥料作りのノウハウを学び、水産庁の水産多面的機能発揮対策事業として今年度は100万円の補助を受けた。作り方はシンプルだ。海から回収した生のアオサを腐葉土と一対一の割合で混ぜ合わせ、3か月間発酵させる。昨年、試験的に作ってみた。ミニトマトに試作の肥料を与えた。収穫後、この肥料を使わなかったトマトと食べ比べ、「葉っぱも大きく実も甘かった」と感想。ミニトマトの効果を耳にした桃の生産農家にも肥料を提供し、成長の過程を観察してもらうことにした。 【出所】朝日新聞DIGITAL(2014/10/29)より一部抜粋 |
アオサで肥料を作る取り組みは全国初の試みではないかという事ですが、もし普及すれば地球に優しい有機肥料を使用した農産物として付加価値が付けられるでしょう!