全国農業協同組合連合会(JA全農)は、トラクター価格を安くすると発表。
農協は、農業者の声をどこまで反映できるのか?
日本経済新聞(2018/6/29)より一部抜粋しておきます。
JA全農
農機メーカーから仕入れて農家に売り渡すトラクターの価格を2~3割安くすると発表。
いつから?
今秋からの3年間で計1千台を共同購入してスケールメリットを出す。
背景
農家のコスト削減を後押しし、改革の姿勢を示す。
【出所】日本経済新聞
価格は?
標準仕様で1台534万円(税別)。
効果
機能絞り込みと大量購入により、同社の従来機種より90万円ほど安くなる。
どのように?
全国の地域農協を経由し、農家からの注文数をとりまとめる。
コスト管理
稲作では生産コストの2割を農機が占めるといわれる。農家は購入後も部品交換や修理で毎年の維持費がかさむ。
農機は高額
収穫に使うコンバインの場合、農家によっては年間に1~2週間しか使わないのに1千万円近い製品を購入する例もある。
参入障壁
巨額投資しないと就農できなければ、農業人口の3割が75歳以上という状況が一層深刻になりかねないとみている。
まとめ
以前、農機は高ければ高いほど良いなどレクサス農機(不必要な機能付加)として批判されていました。農業所得が増えていないのに(笑)
農業競争力強化支援法が施行され、農業者の努力では解決できない構造的な問題をどこまで農協は解決できるのか。
また農機価格の高さが農業法人に就農する要因の一つなのかもしれませんね。機械が揃わなければ手も足も出ないではなく、簡単にリースとかシェアなど柔軟な幅広い発想ができないものなのか?
いずれにしてもなんで今頃?高齢化に火がついているというのに、できることは早急に!
独り言
当事務所のお客様方もコンバイン1千万円超やトラクターなど高額農機を所有。しかも年一回の活動時にまさかの故障、修理に出すも2~3週間掛かると泣くに泣けない話もよく耳に。
当事務所のセミナーでは当然コスト削減についても言及、当たり前の話(笑)
実家も農機は一通り揃っていたので、冗談でよく「借金するために農業やっているようなもの」と言っていたのを思い出しました(笑)東京農業大学まで出していただいて家族には大感謝!
そんなこんなも含めて、恩返しをすべく日本農業の発展に尽力!
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