2017年度の国産豚肉消費量が、5割を下回り過去最低に。
日本経済新聞(2018/6/13)より一部抜粋しまとめておきます。
国産豚肉のシェア
日本経済新聞の試算によると、国内消費量のうち国産品の割合は約49%と過去最低となった。
【出所】日本経済新聞
5割を切るのはBSE(牛海綿状脳症)の発生による北米産牛肉の輸入停止で、代替品として豚肉輸入が急増した2005年度以来12年ぶりとなる。
国内豚肉生産量
農畜産業振興機構のまとめでは、17年度の生産量は前年度比0.5%減の89万トン。輸入量5.5%増の92万6千トンと過去最高となった。
国産品比率低下の背景
14年ごろから子豚の流行性下痢(PED)が広がり、病気が発生する度に生産量が減少し供給が不安定な状態にあるという。
国産豚肉の価格高騰
東京市場の豚枝肉の4月の月間平均価格は1キロ470円だったが、5月は621円と1カ月間で約3割上昇した。
輸入豚肉へシフト
輸入豚肉はここ数年で品質が向上。カナダ産を中心に日本の消費者に合わせた品種改良を行う例も増えた。特に輸入量が増えているのがカナダ産冷蔵肉。大手卸の担当者は「国産豚肉の相場の乱高下が激しく、安定調達のため海外産の割合を増やすスーパーが多い」と指摘する。
まとめ
今や国内養豚農家も高齢化の波で減少の一途。今後は日欧EPA、TPP11等が発効されたら関税の段階的な引き下げにより輸入豚肉の増加は目に見えています。国産豚肉も各地ブランド化して優れたものが沢山ありますし、消費者ニーズもあります。強みを生かして輸入品を迎え撃つ体力を強化して欲しいものです。
独り言
確かにスーパーなど売り場を視察すると国産より輸入物が占領。以前、テレビ出演時に子供には国産品、大人は輸入品との声もとコメント、妙に納得されたことも(笑)いずれにしても消費者は価格に敏感、生活防衛に余念なし。
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