2018/4/11(水)
森永乳業株式会社は、2018年5月1日出荷分より価格改定及び容量変更のニュースリリースと話題に。他の乳業メーカーも相次いでチーズの値上げに踏み切る見通し。簡単にまとめておきます。
背景
国内の生乳生産量は、離農や乳牛飼育頭数の減少から苦境に。
企業側
自助努力によるコスト低減に取り組むも、企業努力の限界を超えるものと判断。
企業側の対応
今後もコスト低減に最善の努力を行うというものの。
まとめ
幼少の頃、酪農も営んでいた我が家。毎日、朝夕の搾乳から牛の出産時には夜中でも牛舎に駆けつけ、気の抜けぬ作業の連続、しかも休みなし。今はヘルパー制度などあるものの過酷な労働は今昔不変。次世代の担い手確保もなかなか難しいとなると値上げはやむを得ない苦渋の決断。
参考 酪農家戸数
農業全体に言えますが、酪農家戸数は高齢化や後継者不足等で減少。
平成8年から平成28年の20年間で
北海道11,400戸が6,490戸と43%減。都府県30,200戸が10,500戸と65%減。
独り言
世界的な乳製品需要の大幅増加及び輸入原料チーズ価格が高値推移とあるも、TPP等(TPP11含む及び日欧EPA)発効されたら、関税撤廃などで解消されるのでしょうか?
酪農だけでなく、国内農業強化を真剣に取組んでほしい。10年後、20年後の日本農業の行方はどうなっているか予想できませんか?
補助金で守られた経営がこの結果です。消費者が支える農業が大事ですとテレビ出演時、コメントしたのを思い出しました。安全・安心な商品を提供するためにこの先も値上げは続く!?
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