TPP等(TPP11含む及び日欧EPA)は農業において関税撤廃ばかりが話題でしたが、当ブログでは輸出に向けた取組みも記載してきました。先日、経済産業省で開催ブログタイトルが話題でしたのでJFOODOの資料を基に公認会計士 佐藤がわかりやすくまとめておきます。
農産物輸出額上位
国名 | 農産物輸出額(2013年) |
米国 | 1,477億ドル( 1位) |
オランダ | 909億ドル( 2位) |
ドイツ | 840億ドル( 3位) |
ブラジル | 839億ドル( 4位) |
フランス | 748億ドル( 5位) |
中国 | 465億ドル( 6位) |
スペイン | 457億ドル( 7位) |
カナダ | 450億ドル( 8位) |
ベルギー | 442億ドル( 9位) |
イタリア | 433億ドル(10位) |
日本 | 31億ドル(60位) |
EU加盟国は、域内貿易含む。出典FAOSTAT
ポイント
TPP等(TPP11含む及び日欧EPA)が発効されたら関税撤廃等で輸入額が増加するということです。日本食ブームとはいえ輸出額が先進国で低いと一目瞭然。
輸出額なぜ伸びない?
各都道府県バラバラの活動が多い現状、オールジャパン一丸となって市場を創造していく必要が求められています。
マーケティング
「プロダクト・アウト」から「マーケット・イン」へ。日本の尺度ではなく、海外市場の消費者目線が求められます。
攻めの品目・エリア
品目 | エリア | 2017年度の起点 |
和牛 | アジア | 台湾 |
水産物 | アジア | 香港 |
緑茶 | 米国・欧州・中東 | 米国 |
米粉 | 米国・欧州 | 米国・仏国 |
日本酒 | 欧州・米国・アジア | 英国 |
日本ワイン | 欧州・香港 | 英国・香港 |
クラフトビール | 米国 | 米国 |
ポイント
輸出額の増加をいかに農業者所得に結び付けられるか。
事例 日本酒
日本酒に対する誤解
「アルコール40%?」「蒸留酒?」「HOTでしか飲めない?」など。
ワインは、日本酒と異なり合う料理・シーンが連想されやすい。
食前酒 | ⇒ | スパークリングワイン |
魚料理 | ⇒ | 白ワイン |
肉料理 | ⇒ | 赤ワイン |
食後酒 | ⇒ | デザートワイン |
ポイント
日本酒は海外では飲食シーンで選ばれにくい?またワインと味の尺度比較もありましたが、日本酒こそ奥が深く味わいがある(笑)
海外顧客に向けて
川上 供給量 |
⇒ |
川中 物流体制 |
⇒ |
川下 販売体制 |
⇒ | 現地顧客 |
川上について~供給量の確保と現地商品開発。
川中について~コールドチェーンと小口配送の整備。
川下について~チャンスを活かす。
まとめ
当ブログをまとめてきて、あらためて日本農産品の良さを認識。上記にあるようにオールジャパンで輸出強化できる仕組みを早急に。地理的表示GIの活用も含めて!
独り言
日本農業の現状は高齢化で就業人口が減少、和牛もそうですが安定供給できるように次世代農業経営者が大事に。また日本農業の品質の高さを6次産業化などで商品化に結び付けて一層の弾みを!当事務所も次世代農業経営者育成に尽力!
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