2017/9/14(木)
ブログのタイトルが話題に。
昨年より15%アップ、その内容は?
公認会計士 佐藤が農水省資料を基にわかりやすくまとめておきます!
総額2兆6,525億円。
前年度予算が2兆3,071億円なので約15%増になっています。
2018年度農林水産関係予算概要要求のポイント
気になった項目を記載。( )内は17年度当初予算額。
1 担い手への農地集積・集約化等
農地バンク(農地中間管理機構)による農地集積・集約化の加速化として213億円(155億円)。農家離農が進み、金額が今後増加していくのでは。
農業人材力強化総合支援事業に259億円(202億円)。当事務所も各自治体から直接オファーいただいたり、企業からの依頼も増加。当事務所が一番力を入れている分野の一つ。なぜなら次世代経営者の育成・確保は急務。
農業支援外国人適正受入サポート事業に2億円。国家戦略特区制度だけでなく人手不足で外国人雇用がこれから重要に。
女性が変える未来の農業推進事業に1億円。6次産業化など女性視点による商品開発は必須。また当事務所は女性農業経営者の育成も支援。
2 経営所得安定対策等
収入保険制度に531億円。当ブログで収入保険制度は記載済。今後、個人農家の青色申告が進むこと然り、対応に追われ忙殺の予感(笑)
3 強い農林水産業の基盤づくり
畜産・酪農経営安定対策に1,763億円(1,763億円)。日欧EPAで乳製品輸入増加が予想。酪農は当ブログに記載したように働き方改革も焦点に。
ばれいしょ増産輪作推進事業に30億円。昨年北海道で自然災害でじゃがいも不足。企業は商品の販売休止で社会問題に。以前は各都道府県の連携でカバー出来たはず、今後は農家減少にともない生産確保の取組みが大事に。耕作放棄地の有効活用で解決策を!
農業競争力強化プログラム調査に2億円。生産資材価格の引き下げ、流通・加工の構造改革を推進、農家所得向上が第一。当ブログにて農業競争力強化支援法で記載済。
4 輸出力強化等
GAP拡大推進に9億円。東京オリンピックのみならず、海外戦略の一環として国際認証取得の検討!当事務所もコンサルティングとして対応。
植物品種等海外流出防止対策に5億円(1億円)。いちご品種、韓国に流出で損失5年で220億円。長年かけて研究した日本ブランドを大事に。セミナーでもお話しますがこれからの農業は知的財産は保護のみならず活用で攻めに!
5 食の安全等
産地偽装取締対策に3億円(3億円)。これにも予算の概算要求あり、忘れた頃に繰り返し噴出、モラル低下(笑)。ブログでも原産地表示を取上げ済。
6 農山漁村の活性化
農泊の推進に75億円(50億円)。農家レストランなど地域活性化。地産地消が重要!セミナーでもお話しますがインバウンド需要も注目。ブログでもコト消費でネタに。
鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進に153億円(97億円)。当ブログに記載済。食品安全が問題にならぬように良質なジビエの提供が大事。それ以前に増え続ける鳥獣被害、自然環境悪化など根本から解決策を探るべきでは。
7 林業の成長産業化
林業成長産業化総合対策に300億円。当ブログでもセルロースナノファイバーやCLT(直交集成板)など活用法を記載済。
8 漁業の成長産業化
漁業の成長産業化に198億円(130億円)。当ブログでもクロマグロ、ウナギなどの資源管理だけでなく、日本の養殖技術も大事とまとめました。
独り言
ざっとまとめてきましたが、農業活性化のために有効活用を!この一言に尽きます。
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