2017/7/27(木)
ブログのタイトルが話題に。
NHK(2017/7/26)より一部抜粋しておきます。
セーフガード発動へ
アメリカ産の冷凍牛肉の輸入量が大幅に増えていることから、政府は、国内の生産者を保護するために関税を引き上げる「セーフガード」と呼ばれる緊急の輸入制限措置を、来月1日に発動する見通しになりました。
セーフガードとは?
「セーフガード」は、農産品や工業品の輸入量が急増した場合に国内の産業を保護するため、WTO=世界貿易機関の協定に基づいて関税を引き上げることができる緊急の輸入制限措置です。
背景
オーストラリア産の牛肉が、干ばつで生産が落ち値上がりした影響で、ことし4月から6月にかけて比較的安いアメリカ産の冷凍牛肉の輸入量が増え、基準を上回る見通しになったということです。
いつからいつまで?関税率はどう変化?
来月1日にアメリカ産などの冷凍牛肉を対象にセーフガードを発動する見通しになりました。期間は来年3月31日までで、これによりアメリカ産の冷凍牛肉にかかる関税は、現在の38.5%から50%に引き上げられます。
トランプ政権は?
日本に農産物の輸入拡大を求めているだけに強い反発が予想されます。
外食業界へ影響
部位としては大半がバラ肉で、主に外食業界で牛丼の具や焼き肉に利用されているほか、コンビニエンスストアなどの弁当のおかずにも使われることが多い。
調達コスト上昇?
農林水産省は、関税が上がれば業者の調達コストは上がるため、値上がりにつながる可能性はあると。
吉野家
全国でおよそ1200店舗の牛丼店を展開する外食大手「吉野家ホールディングス」は、使用する牛肉のおよそ9割が、アメリカ産の冷凍牛肉で、年間に1万トン余りを使用。輸入制限措置の期間が短くないので対応を検討したい。
まとめ
以前当ブログで関税の引き下げで輸入量増加は避けられないと記載済。TPP11や日欧EPA発効されていなくとも今の現状がこれです。発効されたらどうなるでしょう?
何を言いたいかというと、畜産に限らず国内農業強化を急がないと輸入農産品で溢れんばかりになる懸念が。セーフガードが発動とはいえ。
先日、次世代農業経営者への講義をしましたが、いかに国内農業強化が重要かわかるでしょう。
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独り言
乳牛から和牛と育てている農家も高齢化で辞めているのが現状。農業保護の議論だけでなく、当事務所のように魅力ある産業にして成長する農業を考えている人はどの程度いるのでしょう。
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