2017/3/6(月)
先週、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)が神戸で5日間にわたり開催。米国TPP離脱で交渉加速するか焦点でしたが具体的合意分野はなかったようです。かつてのTPP交渉合意内容の質の高さを改めて認識。
【出所】経済産業省HPより抜粋
TPP協定の内容は質の高いルールでしたが、当ブログに記載済のように中国やインドなどは国内産業保護の観点から関税撤廃などには消極的、相手の出方を伺う形に。
次回は5月にフィリピンで開催予定。今後の軸足は、日米2国間のFTA交渉になるのか。これまで記載してきましたが、米国の農業団体はTPP離脱で関税撤廃や削減による利益は享受できず。TPP以上の自由化を求めて交渉へ期待の声が高まっているようです。
TPPのように多国間交渉のメリットは1国だけが利益を享受ではなく参加国の調和が求められる点、デメリットはRCEPのように16カ国の利害調整に時間を要する点。
一方2国間交渉は、交渉内容をストレートでやり取りできるメリットあるも産業が成長していない分野は衰退に追い込まれる可能性があるので厳しい内容に。
TPP漂流が確実となった今、RCEPの今後の動向に注目!
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