2017/1/18(水)
働き方改革で長時間労働が話題ですが、酪農は皆さんが思われる以上に過酷です。
幼少の頃、酪農も営んでいた実家での手伝いで小遣いを貰うのが楽しみだったことも。まさしく365日無休。朝晩の搾乳から子牛が産まれる時には夜中でも牛舎に駆けつけ、気が抜けない作業の連続。今はヘルパー制度などあるものの過酷な労働は今昔不変。
当ブログで飼料価格や酪農家の所得増加について記載済。おコメと同様1人当たり年間牛乳消費量も減少。海外の乳製品増加もあり取巻く環境は厳しくなっているのが現状。
農業競争力強化プログラムにもありました。農水省資料を基にまとめておきます!
酪農家戸数
農業全体に言えますが、酪農家戸数は高齢化や後継者不足等で減少。
平成8年から平成28年の20年間で
北海道11,400戸が6,490戸と43%減。都府県30,200戸が10,500戸と65%減。
一戸当たりの頭数
一戸当たりの飼養規模(頭数)は、増加傾向。
平成8年から平成28年の20年間で
北海道78頭が121頭と56%増加。都府県34頭が53頭と55%増加。
家族労働時間の推移
北海道の例
平成16年度1人当たり家族労働時間1,959時間が平成26年度2,186時間と12%増加。
まとめ
最近は飼料価格低下や取引乳価上昇で所得増加。しかし労働時間削減に設備投資必要。
国は搾乳ロボットや自動給餌機など労働条件を大きく改善する設備投資に支援。
平成29年度農林水産予算として酪農経営体生産性向上緊急対策事業に60億円計上。
余談
何でもそうですが、酪農も好きでないとできない職業。今は農業体験あるものの一時的な教育、特に幼少期は机上ではなく自然の中で体感を大事にしてほしいものです。
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