農業 日EU・EPA交渉大詰

2016/12/5(月)

 

先週末、山本農相会見でブログタイトルにあるよう年内大筋合意を目指し、農林水産品センシティビティに十分配慮しながらEU側と継続的に交渉進行中と。

 

TPP発効は不透明。国会でTPP承認案と関連法案が成立した場合、日欧EPA交渉が加速して年内合意の可能性が高まってきました。主要閣僚会議も先月設置。安倍総理大臣の今国会での答弁でも日欧EPA交渉に自由貿易として期待を寄せる声も。

 

フランスチーズやワイン、ベルギーチョコレート、イタリアパスタ、デンマーク豚肉等、食品の関税撤廃で消費者は安く購入できる可能性が。ヨーロッパには皆さんご存知のように、食品に限らず言わずと知れたブランド品も多数。

 

また知的財産としての地理的表示(GI)は日本は昨年スタートしたばかり。認知度今一つですが、今回の交渉で先行導入しているEUにより脚光を浴びてゆくのでは。

 

しかし、我が国農産物の関税撤廃や削減などTPP以上の内容が要求されているとも。

 

海外から農業保護ではなく更なる解放を求めているのも事実。農業国際化待ったなし。テレビ出演時に発言したよう、農業保護から完全競争時代への幕開け。

 

経営力強化で攻めの農業実現へ!

参考 TPP農業交渉結果

農林水産品で2594品目のうち2135品目で関税撤廃、関税撤廃率は約82%。

うち農産物重要5項目では594品目のうち170品目で関税撤廃、関税撤廃率は約29%。

 

2016/2/29 農林水産省の公表資料の修正により当ブログも変更しました。

参考 農産物輸入統計(昨年農水省データより)

TPPでも豚肉関税の取り扱いが問題になっていましたが、豚肉輸入相手国はアメリカ・カナダ・デンマークの順。今回の交渉次第ではデンマーク輸入増の可能性。

アルコール飲料はフランスが第1位の輸入相手国。ブログ記載済のボージョレ参照に。

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