農業 TPP交渉とおコメ

2015/10/4(日)

TPP交渉の閣僚会合がさらに再延長となりました。参加12カ国、それぞれ国益を背負って交渉に臨んでいるので難航。さて合意なるか?緊迫している模様。

本日は、日本人の主食であるおコメについてまとめておきます。先日、農林水産省公表で主食用作付見込面積は140万6,000ha前年より6万8,000haの減少。飼料用米8万haで前年より4.6万ha増とのこと。

おコメの需要が毎年減少傾向。昨年の価格下落より飼料用米に(交付金、収量に応じ最大10万5千円/10a)シフト。このような国の交付金制度はいつまで続く?農業経営者で束になって 需要>供給 になる仕組みを作れないのか。

おコメの輸出を視野に本腰で取り組んだり、6次産業化で何とか消費量増加やおコメを作っている地域でブランド化(地理的表示)など。強い経営基盤をつくる方がTPPで輸入枠の議論よりも大事なのでは?

食糧管理法廃止から20年。農家自身の経営力はどの程度向上できたのか。2018年には減反政策廃止。おコメを取巻く環境は厳しさを増しています。これだけ万能選手のおコメ、消費を促す取り組みが重要。

おコメとTPP主食用のコメをアメリカ側は7月末交渉では17万5千トンの輸入枠を要求との報道も。日本の聖域とされるおコメ。稲作農家の現状は、おコメの消費が低迷→在庫増→飼料用米にシフト→おコメがだぶついている上に輸入枠検討→対策急務→昨年おコメ価格下落→逼迫状態→農家の所得向上はどこへ。最後までもつれていますが、無税輸入枠で年7万トン前後で決着となるのでしょうか。

以下、前回(10/3)のブログを随時更新予定。ご参考に!

乳製品
7月末のTPP大筋合意見送りもニュージーランドの大幅な市場開放との声も。日本とニュージーランドの提示水準に大きな開き、今回もここがキーに。ニュージーランドは乳製品を日本だけでなく、参加国に輸入拡大を図るよう動いているのでどの程度の輸入量になるのか。こちらは、日本国内の酪農家の減少から最近のバター不足でわかるよう、乳製品輸入量の増加は避けられないのでしょうか。

牛肉
38.5%の関税を15年かけて9%で決着か。後はセーフガードに移行。国内に目を向けると最近は日本で輸出も増加傾向(平成26年約81.7億円)であるものの、エサ代(飼料)の高騰、後継者不足で、離農する農家も。皆さんもご存知のように、国内産との価格差が大。テレビでも発言したように、29年4月に消費税10%、飲食物に軽減税率検討も消費に価格は重要。

豚肉
低価格品1キログラム482円の関税を10年目に50円で決着か。牛肉と同様セーフガードが今後の焦点となりそうです。

小麦
約9割輸入に頼っています。特別輸入枠の新設も検討。

まとめ
何れにしても国内農業をいかに強化するのかが問われています。

 

~TPP対策、競争力強化の農業経営といったら~

 

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