牛乳 過度な値引き要求

農水省が小売りに是正を求めていることがわかりました。

読売新聞(2018/5/18)より一部抜粋しておきます。

買いたたき

牛乳や乳製品の「買いたたき」に歯止めをかけようと、農林水産省は、スーパーなどの小売業者に対し、仕入れ先との適正な取引を促すガイドラインをまとめた。

問題事例

小売業者がセール時に納品価格を一律で半額に引き下げるように一方的に要求する行為や、欠品を防ぐため予備の商品を無償で提供するよう要求する行為など。

価格決定

牛乳・乳製品の原価や物流費などを考慮し、十分に協議して価格を決めることや予備の商品は小売業者が買い取る必要があることなどを明記した。

背景

賞味期限の短い牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、スーパーなどの特売品になりやすいことがある。

小売店

商品の仕入れでは、小売業者側の立場が強く、メーカー側は値引きに応じたり、不公正な取引慣行を続けざるを得なかったりするケースが多い。

農林水産省の調査

独占禁止法の「不当廉売」や下請法違反の可能性がある事例が見つかった。

小売物価統計調査

4月の東京都区部の牛乳1㍑の店頭価格は208円と約10年ぶりの安値水準にある。特売品では200円を切る価格で店頭に並ぶことが多い。

安売メリット

スーパーの集客や消費者のメリットになる。

安売デメリット

製造業者や酪農家にとっては利益の減少につながる。

酪農家の視点

牛乳などの生産量が減れば「価格高騰など消費者にはね返ってくる」と指摘している。

まとめ

上記は小売業者がメーカーに値下げを強要する事例ですが、酪農家の所得を上げていただきたい。そのうえで販売価格を決めてほしいものです。

 

独り言

かつて酪農も営んでた実家、その厳しさは十分認識済。公正な取引で所得向上につながらなければ酪農家がいなくなる懸念が。

参考 酪農家戸数

農業全体に言えますが、酪農家戸数は高齢化や後継者不足等で減少。

 

平成8年から平成28年の20年間で

北海道11,400戸が6,490戸と43%減。都府県30,200戸が10,500戸と65%減

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