日欧EPA交渉終えて
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日欧EPA交渉終えて

2017/7/10(月)

 

先週は、日EU・EPAの大枠合意が話題に。

公認会計士 佐藤が、わかりやすくまとめておきます。

EU産の乳製品増加は避けられず

ソフト系チーズ(モッツァレラ、ブルーチーズ、カマンベールなど)は、枠数量及び枠内税率を新設。枠数量は初年度に20,000トン、16年目31,000トン。枠内税率は段階的に16年目に撤廃。現行関税29.8%。

農林水産大臣談話

チーズを中心とする乳製品については、日本産チーズ等の競争力を高めるため、原料乳の低コスト・高品質化の取組の強化とともに、加工段階におけるコストの低減と品質向上・ブランド化等を推進するとのこと。

国内農業への影響

日欧EPA発効にかかわらず、チーズ2015年度の国内消費量30万トンのうち輸入85%、国産15%。今回の大枠合意で国産比率どうなるのか。

農林族議員「今回はコメがないから楽」

今回の交渉はチーズだけでなく、豚肉やワインなどTPP同様、品目の多さも特徴。

 

農林族議員は「今回はコメがないから楽」(日本経済新聞6/18)と、本当に農業を楽観視している(今回コメは、関税削減・撤廃等からの除外を確保)。EUのコメは影響ないとはいえ、このような意識の議員がいること事態に憤りを通り越して悲しく。

 

議員はこれから補助金のばらまきでなく、農業強化の支援を真剣に議論すべき。

 

日本農業を支えている議員の現状がこの始末。畜産業はじめ農業の成長を真剣に考えているとは口先だけなのか。

知的財産

今回の交渉で知的財産保護の取扱いだけは、唯一褒められる分野かと。当ブログでも3年前から日本の農産品のブランド保護を訴えてきました。

 

今回の交渉で地理的表示(GI)について、

農産品のGI産品を高い水準で相互に保護することを確認。

相互に保護を求めるGI産品を確定するため、これから手続等実施。

 

先日、いちごで日本の品種が韓国に流出5年間で損失220億円と騒がれていました。

 

日本でEU相互保護がなされるので、模倣品の排除が進むのでは。

GIに限らず日本農産品のブランド確立に期待!

 

輸出増加と知的財産の重要性をEU以外の国に示せるでしょう!

育成者権だけでなく、商標権含め。

 

先日まとめたアクセス集中の当ブログご参考に!

2017/6/26 日欧EPA交渉と知的財産GI

商品価格は安くなる?

TPPテレビ出演時もそうでしたが、消費者と外食産業などが関税撤廃・削減で恩恵を受けるも、当ブログに記載したように、

 

国内は人手不足による人件費増、運送・流通コスト増など課題ありますが商品価格に関税削減分をどこまで反映できるか。

為替変動はもちろんEU加盟国の物価変動も影響します。

日欧EPA発効はいつ?

協定承認手続きもあり2019年にともいわれています。

 

2019年といえば、10月消費税10%(軽減税率は8%)予定。

増税前に日欧EPA発効で消費増→企業売上増→給与増→好循環につながるか?

まとめ

国内農業に影響ある品目は16年目に関税撤廃など長期にわたります。EU輸入品増加でなく国内生産強化へ。今週は日本でTPP11の会合が開催。また今後、農産物輸出大国であるアメリカとの交渉も始まります。

 

TPP大筋合意時に当事務所でお客様アンケートの声に輸入品の多さと価格で、国産品は高価格で購入する人は限られるとありました。

 

独り言

当ブログに記載してきたように農業経営が大事とご理解いただけるでしょう。当事務所でアドバイスした経営者が日本農業を牽引していただきたい!

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