日欧EPA交渉と知的財産GI
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日欧EPA交渉と知的財産GI

2017/6/26(月)

 

山本農相の訪欧中止が話題に。いずれにしても今週の日欧EPA交渉が山場。安倍首相は先週末の講演で来月G20首脳会議までに大枠合意を目指すと明言。

日欧EPA交渉 最新情報

読売新聞(6/25)では全貿易品目のうち9割を超える割合で関税を撤廃との報道。農産品については関税の撤廃割合を8割程度にとどめる方向で検討とも。TPP(環太平洋経済連携協定)に迫る水準。

参考 TPP農業交渉結果

農林水産品で2594品目のうち2135品目で関税撤廃、関税撤廃率は約82%。

うち農産物重要5項目では594品目のうち170品目で関税撤廃、関税撤廃率は約29%。

自動車関税VS乳製品関税

日本側は自動車10%と電子機器14%関税撤廃を主張。EU側は乳製品に課されている約30%関税撤廃を主張。

 

【出所】読売新聞

 

 

モノの関税だけでなく、知的財産の保護も重要な焦点となっています。

日本ブランドの地理的表示GIを中心に公認会計士 佐藤がわかりやすくまとめ!

農林水産物等の現時点のGI登録産品38品目


 

・あおもりカシス ・但馬牛

・神戸ビーフ ・夕張メロン

・八女伝統本玉露 ・江戸崎かぼちゃ

・鹿児島の壺造り黒酢 ・くまもと県産い草

・くまもと県産い草畳表 ・伊予生糸

・鳥取砂丘らっきょう ふくべ砂丘らっきょう ・三輪素麺

・市田柿 ・吉川ナス

・谷田部ねぎ ・山内かぶら

・加賀丸いも ・三島馬鈴薯

・下関ふく ・能登志賀ころ柿

・十勝川西長いも ・くにさき七島藺表

・十三湖産大和しじみ ・連島ごぼう

・特産松阪牛 ・米沢牛

・西尾の抹茶 ・前沢牛

・くろさき茶豆 ・東根さくらんぼ

・みやぎサーモン ・大館とんぶり

・大分かぼす ・すんき

・新里ねぎ ・田子の浦しらす

・万願寺甘とう ・飯沼栗

酒類のGI地理的表示8品目

清酒

・日本酒 ・山形 ・白山

焼酎・泡盛(蒸留酒)

・壱岐 ・球磨 ・薩摩 ・琉球

ぶどう酒

・山梨

まとめ

日欧EPA交渉も知的財産である地理的表示GIは重要。神戸ビーフや日本酒など日本ブランド海外でも通用します。当ブログでも輸出増加で記載済。ブランド保護で最終的には農業者の所得増加はもちろんやりがいを感じて生産の継続がなされるのが一番!

 

独り言

先週は、いちご品種が韓国に流出、損失5年で220億円と農水省の試算が話題に。

 

種苗の開発権利を守るUPOV条約(ユポフ条約、植物の新品種の保護に関する国際条約)ありますが、ポイントは条約加盟国か保護対象植物なのか確認が必要。

 

種が海外流出で栽培され品種開発までされている事例。セミナーなどで話をしますが農業関係者の海外での育成者権保護の認識不足が原因では。

 

東芝の半導体の技術流出と同様、長年築き上げてきた技術は慎重に管理。農業にも通ずるものが。

 

これから農業において知的財産の重要性が高まることを願うばかり。

参考 地理的表示保護制度GI

地域で育まれた伝統と特性をもつ農林水産物のうち、その特性がその土地ならではの気候風土や文化などと結び付いている場合に、その結び付きを特定できるような名称(地理的表示)を知的財産として登録し保護する制度。

 

日本では、酒類は1994年に農林水産物等は2015年に地理的表示スタート。海外では既に100か国以上で同様の制度が導入。

 

米国離脱のTPPより日本農業にはEUの方が影響大かも。なぜなら地理的表示でブランド化された農産品多数。マルゴーワイン、ロックフォールチーズ、パルマハムなど。

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