農業 遠隔監視システム

2014/5/22(木)

四国で農業用ビニールハウス内の土壌はじめ環境を遠隔監視し自由に管理できるセンサーを開発しレンタルにて提供するようです。

システム開発のスパークル(香川県小豆島町)は農業用ビニールハウスの中の温度や湿度を小型センサーで測定し、無線を介してパソコンなどで遠隔監視するシステムを開発した。データをグラフ表示することもでき、農作物の生育環境のきめ細やかな調整に活用しやすいのが特徴。四国をはじめとする全国の農家の利用を見込む。レンタル方式により、初年度10セットの提供を目指す。システムの名称は「スマートアグリシステム」。センサーの大きさは縦5センチメートル、横8.5センチメートル、厚さ1.5センチメートル程度で、重さは約40グラム。ハウス内で栽培している農作物の周囲につり下げて使う。例えばイチゴを栽培している農家でハウス内の面積が1000平方メートルの場合、10台ほどを設置する。センサーは温度や湿度を測定。測定頻度は秒単位で自由に設定できる。センサーには1台ごとに無線が内蔵されており、ハウス外の受信機にその情報を送信し、パソコンで温度の推移などが表やグラフでリアルタイムで表示される。生産者はその情報を踏まえ、ハウス内の換気をしたり日照量を調整するなどする。今後は農家の需要に合わせ、農作物の生育状態を左右する二酸化炭素(CO2)濃度や土壌中の温度、水分の量なども測定できるように改良を重ねていく。現在、情報の閲覧はパソコンだけでしかできないが、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末などでも見られるようにする計画だ。
【出所】日本経済新聞 電子版(2014/5/22)より一部抜粋

生育環境を一定に管理することにより農作物が常に品質、生産量共に安定した供給が可能になるので販路の拡大にも繋がりやすいでしょう。